2013/04/01
東京事変解散から、1年2か月。今年でデビュー15周年を迎える椎名林檎が、5月27日にニューシングル『いろはにほへと/孤独のあかつき』をリリースすることが分かった。
Wタイアップ・両A面仕様となる今作は、「いろはにほへと」がフジテレビ系ドラマ『鴨、京都へ行く。ー老舗旅館の女将日記ー』(4月9日 21時~)の主題歌で、椎名林檎自身が作詞・作曲。ドラマで主演を務める松下奈緒は、ひと足早く曲を耳にして「今回の主題歌も魅力的で京都らしさが出ていて、昔っぽさもありつつ、今っぽさもあり、というのを感じます」「芯の強い女性像というものが曲の中に感じられ鴨のイメージだな、と思いました。早くドラマの映像と一緒になったところを見てみたいです」と語っている。
もう一方のタイトル曲「孤独のあかつき」は、NHK Eテレ『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』(4月6日 22時~)のテーマ音楽として書き下ろされたもの。オファーを受けた椎名林檎は、異なる分野の達人2人が出会う番組のマナーに倣って、脚本家の渡辺あやにラブコールを送り、作詞を依頼した。なお、両者は2011年放映のNHK連続テレビ小説『カーネーション』でそれぞれ脚本と主題歌を担当したが、実際に顔を合わせたのは今回が初めてだという。
◎椎名林檎のコメント
・「いろはにほへと」(ドラマ『鴨、京都へ行く。ー老舗旅館の女将日記ー』主題歌)について
すてきなご依頼、有り難うございます。
脚本を拝読したとき、感じ取ったことがあります。
土地、または血縁、つまりルーツと言えるものから、人は、
どんなに強い意志をもってしても中々逃れられないと言うことです。
とくに女にとっての母親というものは生きる哲学そのものと云えましょう。
このたび、わたしはそのあたりを材料に、作曲していったように思います。
ドラマの深い所でさり気なく共鳴するような曲に仕上がるといいのですが・・。
・「孤独のあかつき」(『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』のテーマ音楽)について
この番組のおかげであや先生にお目に掛かれて、最高にうれしかったです。お打ち合わせに託けて、いろいろなお話を伺いました。実際、テーマ曲制作にもたくさんの可能性が考えられました。
やがて先生から、厳しく己を律するような力強い歌詞の叩き台をいただきましたが、それからも、いったいどんなサウンドでどんなボーカルが相応しいのか、なかなか確信が持てず、悩みました。或る日、息子たちと遊んでいた小学四年生の姪が“怪獣のバラード”を唄っているのを聴いて、なにかが閃いたのがわかりました。いくつになっても世界の広さを見くびらず、「海が見たい」「人を愛したい」と、願う大人で在りたい。そして、本物の達人方の現場を子供達にも見せたいなと思いながら、あや先生になんどもやり取りしていただき、やっと仕上げた次第です。全く新しい緊張感を齎してくれたこの機会へ、胸一杯感謝して居ります。
◎松下奈緒のコメント
椎名林檎さんは、歌詞も曲も魅力的でその表現はいつも斬新というイメージがありますね。今回の主題歌も魅力的で京都らしさが出ていて、昔っぽさもありつつ、今っぽさもあり、というのを感じます。ドラマに当てて考えてくださったんだな、ということがすごく伝わってきて、本当にうれしかったですね。ドラマのカラーをより引き立ててくれてすごく面白くなると思います。やっぱり椎名さんはすごいですね。芯の強い女性像というものが曲の中に感じられ鴨のイメージだな、と思いました。早くドラマの映像と一緒になったところを見てみたいです。
◎シングル『いろはにほへと/孤独のあかつき』
2013/05/27 RELEASE
TOCT-40420 1,000円(tax in.)
収録曲:
01.いろはにほへと (作詞/作編曲:椎名林檎)
02.孤独のあかつき (作詞:渡辺あや/作編曲:椎名林檎)
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